災害とブロードバンド 〜伊那で生き残れるためには〜
今年も防災について考える時期がきました。
インターネットはそもそも冷戦時の国防ネットワークとして研究された
ことから災害にも強いと言われてきました。
実際にインターネットは仕組みとしては光ファイバや電話回線、無線
その他ありとあらゆる通信回線を利用できるようになっていますし、ブ
ロードバンドもさまざまな通信事業者が多様なサービスを行っているこ
とから、特定の通信手段に拘りやすい自治体やマスコミの情報よりも、
草の根の情報が真っ先に流れるのはインターネットとなることは間違い
ないでしょう。
ここで問題となるのは、草の根の情報は信憑性が低いということです。
大量に流通する草の根情報から真偽を判断するには、本人や管轄自治体
に確認するのがセオリーですが、被災者にしてみれば発信に比して受信
して再度発信する苦労は現場を体験した人間にしかわかりません。いざ
災害時にはあまり期待できないでしょう。となると出来るだけ多くの情
報を集めて自己責任で判断するか、信憑性の高い情報を掲載しているサ
イトを探すということになりますが、ブロードバンドの普及も手伝って、
このことがこの手の情報を提供する特定のサーバへの接続集中を招くこ
とになります。
被災地の情報を多くの住民や、災害救援ボランティアが地域内外から
情報を入手する有効な手段であることを認識した上で、防災対策として
は地域内外の電源や通信回線が確保されたセキュアなデータセンタへ、
伊那市などの自治体毎に情報を住民が自由に掲載する部分と公式発表と
を分散して保管・公開する仕組みが求められるようになるでしょう。
特に自衛隊からボランティアまで、災害復旧のためのパワーは伊那よ
りも周辺の大都市圏へ集中しがちですので、的確かつ迅速な情報提供こ
そが、災害には無力な伊那の人間が唯一助かるための予防策ではないで
しょうか。
インターネットはそもそも冷戦時の国防ネットワークとして研究された
ことから災害にも強いと言われてきました。
実際にインターネットは仕組みとしては光ファイバや電話回線、無線
その他ありとあらゆる通信回線を利用できるようになっていますし、ブ
ロードバンドもさまざまな通信事業者が多様なサービスを行っているこ
とから、特定の通信手段に拘りやすい自治体やマスコミの情報よりも、
草の根の情報が真っ先に流れるのはインターネットとなることは間違い
ないでしょう。
ここで問題となるのは、草の根の情報は信憑性が低いということです。
大量に流通する草の根情報から真偽を判断するには、本人や管轄自治体
に確認するのがセオリーですが、被災者にしてみれば発信に比して受信
して再度発信する苦労は現場を体験した人間にしかわかりません。いざ
災害時にはあまり期待できないでしょう。となると出来るだけ多くの情
報を集めて自己責任で判断するか、信憑性の高い情報を掲載しているサ
イトを探すということになりますが、ブロードバンドの普及も手伝って、
このことがこの手の情報を提供する特定のサーバへの接続集中を招くこ
とになります。
被災地の情報を多くの住民や、災害救援ボランティアが地域内外から
情報を入手する有効な手段であることを認識した上で、防災対策として
は地域内外の電源や通信回線が確保されたセキュアなデータセンタへ、
伊那市などの自治体毎に情報を住民が自由に掲載する部分と公式発表と
を分散して保管・公開する仕組みが求められるようになるでしょう。
特に自衛隊からボランティアまで、災害復旧のためのパワーは伊那よ
りも周辺の大都市圏へ集中しがちですので、的確かつ迅速な情報提供こ
そが、災害には無力な伊那の人間が唯一助かるための予防策ではないで
しょうか。
2004,08,26 Thu 07:33
より高速化するブロードバンド
8月1日より伊那有線でJANISのVDSLサービスが始まりました。
VDSLというのはVeryhighspeed DSLの略で、ADSLよりも電波の使用帯域を
広くして、より高速なスピードを実現するDSL技術です。
伊那でもADSLの実験を始めた頃に何社かがVDSLの装置を持ち込んで実
験をしましたが、NTTよりも比較的電線の伝搬性能が高いと言われる有線
放送電話網であっても最高速度を維持できるのが500m程度だったので、
なかなか実現しにくい技術と考えていました。
VDSLは50Mbpsといった最高速度のために、技術的に伝搬距離が伸びた
としても別の問題が発生します。
それは局間のバックボーン回線の問題です。
ADSLであれば10Mbpsとか24Mbpsですが、VDSLの利用者が数十人、数百
人となってくればADSLの時よりも数十倍のバックボーン回線を用意しな
ければなりません。
伊那有線のようにバックボーンへ接続する支局が市内に7局もあったりす
ると、超高速度のバックボーンを7カ所用意し、さらに長野市や東京への
インターネット接続回線も、それよりもさらに高速なものを用意すると
いうバブリーな話になってきます。
そんなわけで各プロバイダーが躊躇して出来なかったVDSLサービスで
すが、やはり光ファイバーによるサービスが次々を開設される中で、低
コスト設備投資で儲けが比較的高かったDSLサービスも転換を求められて
きたということでしょうか。
あとはCATVインターネット陣営がこれらの高速度化に対してどう対抗し
てくるのかがポイントとなりそうです。
VDSLというのはVeryhighspeed DSLの略で、ADSLよりも電波の使用帯域を
広くして、より高速なスピードを実現するDSL技術です。
伊那でもADSLの実験を始めた頃に何社かがVDSLの装置を持ち込んで実
験をしましたが、NTTよりも比較的電線の伝搬性能が高いと言われる有線
放送電話網であっても最高速度を維持できるのが500m程度だったので、
なかなか実現しにくい技術と考えていました。
VDSLは50Mbpsといった最高速度のために、技術的に伝搬距離が伸びた
としても別の問題が発生します。
それは局間のバックボーン回線の問題です。
ADSLであれば10Mbpsとか24Mbpsですが、VDSLの利用者が数十人、数百
人となってくればADSLの時よりも数十倍のバックボーン回線を用意しな
ければなりません。
伊那有線のようにバックボーンへ接続する支局が市内に7局もあったりす
ると、超高速度のバックボーンを7カ所用意し、さらに長野市や東京への
インターネット接続回線も、それよりもさらに高速なものを用意すると
いうバブリーな話になってきます。
そんなわけで各プロバイダーが躊躇して出来なかったVDSLサービスで
すが、やはり光ファイバーによるサービスが次々を開設される中で、低
コスト設備投資で儲けが比較的高かったDSLサービスも転換を求められて
きたということでしょうか。
あとはCATVインターネット陣営がこれらの高速度化に対してどう対抗し
てくるのかがポイントとなりそうです。
2004,08,20 Fri 07:34
公的個人認証サービス体験記
「公的個人認証サービス」って知ってますか?
普段「ブロードバンド」とか「不正な処理エラー」などの難解な言葉
には慣れている(?)私たちにも、ちょっとピンとこないこの「公的個
人認証」という言葉。実はインターネット上で個人を特定・証明するの
に必要な「認証システム」を公、つまり国が行うサービスのことなんで
す。
このサービス自体は昨年からはじまっていたのですが、我が長野県で
は「システムがWindowsサーバだから危ないんじゃないの」ということ
で、侵入実験とかやっていてサービス開始が延びていました。結論的に
は「大丈夫だった」ということでこの7月からサービスが開始されたの
で、早速サービスを受けに行ってきましたよ。
このサービスに必要なのは「住民基本台帳ICカード」です。「なに、
それ」と思った方、すぐに市役所・町村役場へ行きましょう。住基カー
ドはICチップ付のカードで、顔写真を入れれば証明書としても使えます。
また全国どこの市町村でも住民票等の書類がとれるということで今ひと
つメリットが足りないことで普及が遅れているカードです。
伊那市周辺では従来の印鑑登録カードと一緒になって、自動交付機を使
うと年中無休で印鑑証明や住民票などがとれます。発行に500円取られ
るのはなんですが
続き▽
普段「ブロードバンド」とか「不正な処理エラー」などの難解な言葉
には慣れている(?)私たちにも、ちょっとピンとこないこの「公的個
人認証」という言葉。実はインターネット上で個人を特定・証明するの
に必要な「認証システム」を公、つまり国が行うサービスのことなんで
す。
このサービス自体は昨年からはじまっていたのですが、我が長野県で
は「システムがWindowsサーバだから危ないんじゃないの」ということ
で、侵入実験とかやっていてサービス開始が延びていました。結論的に
は「大丈夫だった」ということでこの7月からサービスが開始されたの
で、早速サービスを受けに行ってきましたよ。
このサービスに必要なのは「住民基本台帳ICカード」です。「なに、
それ」と思った方、すぐに市役所・町村役場へ行きましょう。住基カー
ドはICチップ付のカードで、顔写真を入れれば証明書としても使えます。
また全国どこの市町村でも住民票等の書類がとれるということで今ひと
つメリットが足りないことで普及が遅れているカードです。
伊那市周辺では従来の印鑑登録カードと一緒になって、自動交付機を使
うと年中無休で印鑑証明や住民票などがとれます。発行に500円取られ
るのはなんですが
続き▽
2004,08,08 Sun 07:09
