電子マネー対決 いーなちゃんカードvsエディvsスイカ
エディ、スイカについては以下の記事を参照いただくとして
参考URL<http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/it/coverstory/news/20050805org00m300150000c.html>
このし烈化する電子マネー市場に乗り込む伊那市の電子マネー「いーなちゃんカード」なわけだが、実はもう10年くらい前から始まっているICカード型電子マネーなのだ。使える店舗は伊那市内の小売店を中心に、公共機関・バスなど。
スイカやエディのエリアとはまったく違うので競合もなにもなかったわけだが、最近市内のチェーン店でもエディに対応した店舗がでてきたので、試しにエディを使ってみた。
電子マネーの使い勝手で重要になるのはカードへの入金方法である。
スイカはJR東日本の駅で、エディは対応店舗で、いーなちゃんカードも対応店舗での入金となる。
私のエディの場合は、フェリカ対応ICカードリーダを無料で入手できたのでパソコンから入金が可能になった点で他の2種類と便利さが違ってくる。
入金はクレジットカードから引き落とし(3千円から)と、イーバンク(千円)からとなる。私の場合はイーバンクの契約があるので少額から入金できるのはうれしかった。
PCからの入金手続きにはこれら以外にも専用ソフトとICカードリーダ、そしてインターネット環境(IE必須!)が必要となるので、便利ではあるが敷居は高い。
その点、いーなちゃんカードは1円からの店舗入金は可能であるし、他の2カードにはない「ポイントがつく」というメリットがある。
これは入金しても(なぜか)ポイントがつくし、店舗でも電子マネーや現金で商品を買ってもICカードにポイントがつくのだ。1ポイントは1円として使え、電子マネーとはシステムは別となるが店舗でも併用使用も可能。
使用できる小売店舗の種類の多さや長年の運用経験など、いーなちゃんカードは他の2種の電子マネーにはない魅力が多いと思うのだが、強いて言えば店舗の操作が田舎のおばあちゃんなどが使うとものすごく時間がかかって、電子マネー本来の「手軽さ」とはほど遠くなるところか。
もちろんおサイフケータイにも対応できないし。
システムというのは比較をすれば一長一短であるもので、どれが優秀とか比較することがいい場合と、TPOに併せて全部使えばいい場合ともあるのが地域を相手にした商売ではないかと思うこともある。
参考URL<http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/it/coverstory/news/20050805org00m300150000c.html>
このし烈化する電子マネー市場に乗り込む伊那市の電子マネー「いーなちゃんカード」なわけだが、実はもう10年くらい前から始まっているICカード型電子マネーなのだ。使える店舗は伊那市内の小売店を中心に、公共機関・バスなど。
スイカやエディのエリアとはまったく違うので競合もなにもなかったわけだが、最近市内のチェーン店でもエディに対応した店舗がでてきたので、試しにエディを使ってみた。
電子マネーの使い勝手で重要になるのはカードへの入金方法である。
スイカはJR東日本の駅で、エディは対応店舗で、いーなちゃんカードも対応店舗での入金となる。
私のエディの場合は、フェリカ対応ICカードリーダを無料で入手できたのでパソコンから入金が可能になった点で他の2種類と便利さが違ってくる。
入金はクレジットカードから引き落とし(3千円から)と、イーバンク(千円)からとなる。私の場合はイーバンクの契約があるので少額から入金できるのはうれしかった。
PCからの入金手続きにはこれら以外にも専用ソフトとICカードリーダ、そしてインターネット環境(IE必須!)が必要となるので、便利ではあるが敷居は高い。
その点、いーなちゃんカードは1円からの店舗入金は可能であるし、他の2カードにはない「ポイントがつく」というメリットがある。
これは入金しても(なぜか)ポイントがつくし、店舗でも電子マネーや現金で商品を買ってもICカードにポイントがつくのだ。1ポイントは1円として使え、電子マネーとはシステムは別となるが店舗でも併用使用も可能。
使用できる小売店舗の種類の多さや長年の運用経験など、いーなちゃんカードは他の2種の電子マネーにはない魅力が多いと思うのだが、強いて言えば店舗の操作が田舎のおばあちゃんなどが使うとものすごく時間がかかって、電子マネー本来の「手軽さ」とはほど遠くなるところか。
もちろんおサイフケータイにも対応できないし。
システムというのは比較をすれば一長一短であるもので、どれが優秀とか比較することがいい場合と、TPOに併せて全部使えばいい場合ともあるのが地域を相手にした商売ではないかと思うこともある。
2005,08,08 Mon 03:02
公共投資として地域にITをやるべきこと、やらないほうがいいもの
地域イントラネット基盤整備事業という総務省のIT基盤構築事業がある。
自治体が整備するネットワーク、サーバ等に半分の補助金を交付してくれることもあって、全国の自治体がこの事業を使って役所や学校、公民館などに光ファイバをじゃぶじゃぶいれてくれている。
この事業をはじめて受けた4つの自治体のうちの一つは伊那市である。
この事業概要を初めて知らされたとき、当時の郵政省は本気でインターネットを地域住民に提供しているんだなと感じた。そのための端末の設置や地域に行政情報をシームレスに提供するための自治体施設間ネットワーク、子供たちがインターネットに接続できるための学校までのネットワーク構築、などがメニューだったのだ。
それが、どうして自治体職員が電子メールをやりとりするくらいにしか使っていない無駄な光ファイバの構築事業に成り下がってしまったのだろう。。。
思うに、事業全体のスキーム自体は今も変わっているのではない。ただ自治体、それも役所の人間に経済感覚、目的意識、活用能力、いずれも欠けているからではないだろうか。
情報化が遅れた田舎にITの基盤整備は必要である。
しかしそれを投資するということは、当然に決めておかなければならないことがある。
限られた人間だけが使うネットワークということであればそれも構わない。
しかし、それをネットワーク技術屋の理想論と人月換算で作り上げた積算だけを根拠に、限られた人間だけで決めることは止めてもらいたい。
参加する人がおおければ多いほど光ファイバのような大容量ネットワークも、多額の投資も必要となるのだ。田舎には田舎の、都会には都会のやり方がある。
インターネットだ、ユニバーサルサービスだとひとくくりにやれるほど問題は簡単ではない。
自治体が整備するネットワーク、サーバ等に半分の補助金を交付してくれることもあって、全国の自治体がこの事業を使って役所や学校、公民館などに光ファイバをじゃぶじゃぶいれてくれている。
この事業をはじめて受けた4つの自治体のうちの一つは伊那市である。
この事業概要を初めて知らされたとき、当時の郵政省は本気でインターネットを地域住民に提供しているんだなと感じた。そのための端末の設置や地域に行政情報をシームレスに提供するための自治体施設間ネットワーク、子供たちがインターネットに接続できるための学校までのネットワーク構築、などがメニューだったのだ。
それが、どうして自治体職員が電子メールをやりとりするくらいにしか使っていない無駄な光ファイバの構築事業に成り下がってしまったのだろう。。。
思うに、事業全体のスキーム自体は今も変わっているのではない。ただ自治体、それも役所の人間に経済感覚、目的意識、活用能力、いずれも欠けているからではないだろうか。
情報化が遅れた田舎にITの基盤整備は必要である。
しかしそれを投資するということは、当然に決めておかなければならないことがある。
限られた人間だけが使うネットワークということであればそれも構わない。
しかし、それをネットワーク技術屋の理想論と人月換算で作り上げた積算だけを根拠に、限られた人間だけで決めることは止めてもらいたい。
参加する人がおおければ多いほど光ファイバのような大容量ネットワークも、多額の投資も必要となるのだ。田舎には田舎の、都会には都会のやり方がある。
インターネットだ、ユニバーサルサービスだとひとくくりにやれるほど問題は簡単ではない。
2005,06,24 Fri 00:17
やっと素人が情報化を語れる時代が来た!
今まで情報化というと専門家の仕事で、素人には口出しできないような風潮があったように思う。
パソコンは半年毎に高速化・大容量化したものが発売されるし、ネットワークに関してはダイヤルアップからあれよあれよという間にADSL、光ファイバと飛躍的進化している。旧来の技術屋と呼ばれる人たちでさえついていくのにやっとなのに、ましてや素人がついていけるはずがないじゃないか・・・・
ところがこのところ、パソコンの性能も以前よりは変化がなくなってきたし、ブロードバンドも光ファイバだとか言っていても大多数の人は以前のとおりWeb検索に電子メールが主流だ。
ましてやOSの高性能化とIT教育のおかげで、多くの人が比較的簡単にインターネット接続や検索、文字の入力から印刷までもできるようになってきたのではないだろうか。
こういう状況になると、もはや地域情報化はネットワークインフラのような設備投資だけの話ではなく、医療や福祉・教育といった生活に密着した社会基盤の構築という、ネットワークの専門家では対応できない領域となってくる。
ところが、多くの素人の皆さんは未だに地域情報化は専門家に任せないとできないものと信じ込んでいる節がある。
確かに家を建てるのは大工の腕が必要だろう。しかし設計は大工である必要はないし、腕の良い設計士と呼ばれる人は建築技術だけでなく、デザインや居住環境までも取り入れる。それは一人でなくてもよくて、大勢で共同作業をすることでより良いものができあがる。
そして、大事なのはそこに住む人たちが何を求めているのかを、どれだけ吸収できるかという点。
そこには謙虚で技術にとらわれない素人の目線が不可欠だ。

パソコンは半年毎に高速化・大容量化したものが発売されるし、ネットワークに関してはダイヤルアップからあれよあれよという間にADSL、光ファイバと飛躍的進化している。旧来の技術屋と呼ばれる人たちでさえついていくのにやっとなのに、ましてや素人がついていけるはずがないじゃないか・・・・
ところがこのところ、パソコンの性能も以前よりは変化がなくなってきたし、ブロードバンドも光ファイバだとか言っていても大多数の人は以前のとおりWeb検索に電子メールが主流だ。
ましてやOSの高性能化とIT教育のおかげで、多くの人が比較的簡単にインターネット接続や検索、文字の入力から印刷までもできるようになってきたのではないだろうか。
こういう状況になると、もはや地域情報化はネットワークインフラのような設備投資だけの話ではなく、医療や福祉・教育といった生活に密着した社会基盤の構築という、ネットワークの専門家では対応できない領域となってくる。
ところが、多くの素人の皆さんは未だに地域情報化は専門家に任せないとできないものと信じ込んでいる節がある。
確かに家を建てるのは大工の腕が必要だろう。しかし設計は大工である必要はないし、腕の良い設計士と呼ばれる人は建築技術だけでなく、デザインや居住環境までも取り入れる。それは一人でなくてもよくて、大勢で共同作業をすることでより良いものができあがる。
そして、大事なのはそこに住む人たちが何を求めているのかを、どれだけ吸収できるかという点。
そこには謙虚で技術にとらわれない素人の目線が不可欠だ。
2005,05,09 Mon 22:05
田舎の光ファイバと太陽光発電の意外な関係
田舎の光ファイバと太陽光発電の意外な関係
どちらも「光」つながり・・・・それは意外ではありませんね。
実はどちらも今まで公的支援があったばかりに高コスト体質になっているという点です。
どちらも技術革新や企業努力によって素材や原価はだいぶ安くなっているのに、公的資金の導入や補助金によって全体の金額がなかなかおやすくないといった実態。
最近では田舎の各家庭までFTTH、なんて胸張ってやっている自治体も少なくありませんが1戸あたりのコストが数百万なんてところもあります。
じゃぁ民間に任せていたらいつまでたっても光ファイバなんか引けないじゃないか・・・というのが地方の情報投資の大前提にあるわけですが、光ファイバの敷設だけを目的にしていると足をすくわれることも少なくありません。
現在の民間による光ファイバ投資はその上でのバックボーン構築やシステム増強、各社協力によるIP電話の定額化など、日々努力を惜しみません。公的機関が運用する光ファイバ網は、ただの光ファイバ網でその減価償却までの命でしかないのですが、民間活力を導入するだけでその設備を何倍にも何百倍にもできるのがポイントです。
太陽光発電は、環境問題という名目で自治体が飛びついたという感もぬぐえませんが、それ以上に地方の電力増強対策には有効です。
ただし、電気というのは長時間ためることには向きませんから、それをやはり活用する仕組みが必要です。
いずれにしても「ただ導入してすごいだろ」ではなく、それを生かす知恵が求められることをご理解いただければと思います。
どちらも「光」つながり・・・・それは意外ではありませんね。
実はどちらも今まで公的支援があったばかりに高コスト体質になっているという点です。
どちらも技術革新や企業努力によって素材や原価はだいぶ安くなっているのに、公的資金の導入や補助金によって全体の金額がなかなかおやすくないといった実態。
最近では田舎の各家庭までFTTH、なんて胸張ってやっている自治体も少なくありませんが1戸あたりのコストが数百万なんてところもあります。
じゃぁ民間に任せていたらいつまでたっても光ファイバなんか引けないじゃないか・・・というのが地方の情報投資の大前提にあるわけですが、光ファイバの敷設だけを目的にしていると足をすくわれることも少なくありません。
現在の民間による光ファイバ投資はその上でのバックボーン構築やシステム増強、各社協力によるIP電話の定額化など、日々努力を惜しみません。公的機関が運用する光ファイバ網は、ただの光ファイバ網でその減価償却までの命でしかないのですが、民間活力を導入するだけでその設備を何倍にも何百倍にもできるのがポイントです。
太陽光発電は、環境問題という名目で自治体が飛びついたという感もぬぐえませんが、それ以上に地方の電力増強対策には有効です。
ただし、電気というのは長時間ためることには向きませんから、それをやはり活用する仕組みが必要です。
いずれにしても「ただ導入してすごいだろ」ではなく、それを生かす知恵が求められることをご理解いただければと思います。
2005,05,03 Tue 06:48
田舎の光ファイバと太陽光発電の意外な関係
田舎の光ファイバと太陽光発電の意外な関係
どちらも「光」つながり・・・・それは意外ではありませんね。
実はどちらも今まで公的支援があったばかりに高コスト体質になっているという点です。
どちらも技術革新や企業努力によって素材や原価はだいぶ安くなっているのに、公的資金の導入や補助金によって全体の金額がなかなかおやすくないといった実態。
最近では田舎の各家庭までFTTH、なんて胸張ってやっている自治体も少なくありませんが1戸あたりのコストが数百万なんてところもあります。
じゃぁ民間に任せていたらいつまでたっても光ファイバなんか引けないじゃないか・・・というのが地方の情報投資の大前提にあるわけですが、光ファイバの敷設だけを目的にしていると足をすくわれることも少なくありません。
現在の民間による光ファイバ投資はその上でのバックボーン構築やシステム増強、各社協力によるIP電話の定額化など、日々努力を惜しみません。公的機関が運用する光ファイバ網は、ただの光ファイバ網でその減価償却までの命でしかないのですが、民間活力を導入するだけでその設備を何倍にも何百倍にもできるのがポイントです。
太陽光発電は、環境問題という名目で自治体が飛びついたという感もぬぐえませんが、それ以上に地方の電力増強対策には有効です。
ただし、電気というのは長時間ためることには向きませんから、それをやはり活用する仕組みが必要です。
いずれにしても「ただ導入してすごいだろ」ではなく、それを生かす知恵が求められることをご理解いただければと思います。
どちらも「光」つながり・・・・それは意外ではありませんね。
実はどちらも今まで公的支援があったばかりに高コスト体質になっているという点です。
どちらも技術革新や企業努力によって素材や原価はだいぶ安くなっているのに、公的資金の導入や補助金によって全体の金額がなかなかおやすくないといった実態。
最近では田舎の各家庭までFTTH、なんて胸張ってやっている自治体も少なくありませんが1戸あたりのコストが数百万なんてところもあります。
じゃぁ民間に任せていたらいつまでたっても光ファイバなんか引けないじゃないか・・・というのが地方の情報投資の大前提にあるわけですが、光ファイバの敷設だけを目的にしていると足をすくわれることも少なくありません。
現在の民間による光ファイバ投資はその上でのバックボーン構築やシステム増強、各社協力によるIP電話の定額化など、日々努力を惜しみません。公的機関が運用する光ファイバ網は、ただの光ファイバ網でその減価償却までの命でしかないのですが、民間活力を導入するだけでその設備を何倍にも何百倍にもできるのがポイントです。
太陽光発電は、環境問題という名目で自治体が飛びついたという感もぬぐえませんが、それ以上に地方の電力増強対策には有効です。
ただし、電気というのは長時間ためることには向きませんから、それをやはり活用する仕組みが必要です。
いずれにしても「ただ導入してすごいだろ」ではなく、それを生かす知恵が求められることをご理解いただければと思います。
2005,05,03 Tue 06:48
