フィブリノゲン納入可能性病院の公表

厚生労働省が9日に行った公表であるが、じわじわと地域、医療機関などに影響がではじめると思われる。
長野県発表
長野県発表医療機関一覧(PDF)
朝日新聞報道
信濃毎日新聞報道
内容としては旧ミドリ十字の止血剤として80〜90年代に使用されていた血液製剤がC型肝炎ウイルスに汚染されていたというもの。
もし手術などで輸血・止血などで使用したのであれば肝炎になる可能性がある。
この問題を難しくしている要因としては
・話が古くて、業者・病院などの情報が残っていない場合がある
・輸血などを受けた人の認識があるかないか
・発表の時期と方法が突然のようにも捉えられかねない
ことがあると思われる。
医療機関も発表されても答えようがないところも多いだろうし、該当する人も、しない人ももしかしたら・・・と思われても仕方がないような報道も見受けられる。
ウイルスに関する事件はSARSやBSEや鳥インフルエンザの最近の例でもわかるように、目で見える問題ではなく心配から不安、疑心暗鬼、混乱へとつながりかねない。
今回の対応も、一部機関のみで済まそうとしているように感じる部分もあるが、対応によっては問題そのものよりも、恐怖心という伝染性のウイルスを蔓延させる可能性もある。
こんな時には公的機関はインターネットに頼る人が多いことを認識して、正しい情報が間違った情報に流されないように最近のアップデートを欠かさないことが必要だろう。
問題は公的機関にそこまでのアグレッシブ性がないことになるが、NPOをはじめとする民間機関はどう動けるだろうか。
2004,12,10 Fri 07:19
