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5軒目:谷川米穀店
2006-05-21 Sun
ホテルで2つの露天風呂を満喫し、朝風呂まで堪能した2日目は、初日の好天に続き青空が
広がってくれて、身も心もリフレッシュした我が家族は、再び巡礼の途に就いた。
11時開店予定という谷川米穀店を2日目の一軒目に選び、10時にホテルを出発した。
ホテルからはゆっくり走っても30分もかからずに到着できるとカーナビは教えてくれて
いた。
土曜日とはいえ、昨日の各店の客の入り具合からすれば、30分前に到着すれば大丈夫
だろう、と想像したのだが、しかし行ってみると。。。
うーん、甘かった(-.-)
駐車場も用意されているものの満杯で、仕方なくちょっと上の診療所らしき施設の上を
走る道路沿いに停めさせてもらった。
11時前には営業を始めてくれたようで、待つこと30分ほどで店舗入り口まで辿り着いた。
店内は雑居そのものという感じで、しかも混み合っているため、ゆっくり味わうという
雰囲気は無く、子連れの我々にはちょっと厳しい、一種張り詰めた空気が漂っていた。
その雰囲気にプレッシャーを感じつつ店内に入り、慌しく品定めをして注文。
その時にふと目に入ったのが「生そば」の文字。信州人としては、ちょっと気になる
ところである。
しかし、やはり本懐を遂げるためには雑念は禁物。ぶっかけを4つ頼んだ。
そして、いざご対面
うーん、冷たく締まった麺は絶妙な味わいを醸し出していて、なんとも言えない幸福感!
今までの店とは一味違う、うどんの祖と言っても良さそうな感じの、穀物であることを
優雅に上品に主張する洗練された食べ物であった。
と、夢中で食べてたら、あっという間に終わってしまい、横で食べている子供はまだ半分も
終わってない状態だった。混んでいる店内で何も食べずにボーっとしているのも居ずらいなぁ。。。
と思っていたら、先ほどの「生そば」を思い出し、迷わず「生そば追加!」
これほどまでの食べ物を出す店が、どんな蕎麦を出すのかは信州人としては見逃すわけに
行かない、という使命感も手伝い、期待に胸を膨らませて待っていると。。。蕎麦らしき
ものの塊が入った丼が渡された。
良く見ると、茹でたあと水切りをして一杯分づつ固めておいたような、そう、駅蕎麦屋の
セイロの中で出番を待って並んでいるアレであった。
写真に撮ってくるのを忘れてしまうくらいに、それはとてもショッキングな光景であり
生醤油蕎麦の味わいでもあった。
やはり蕎麦はファーストフードには不向きなようである。
by tako