。゜。゜。゜。゜。いなじんインターネットメールマガジン。゜。゜。゜。゜     2002.6. 17      ○Oo。.○Oo。Vol.44 。oO○.。oO○.                 http://www.inajin.gr.jp 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜   □  ブロードバンド時代のパソコン活用 T-COOL   ■  インターネットに関する法問題  第13回    行政書士 N   □  カラさんの[QoS]コラム 第3談   カラ・ボーン   ■  大学つれづれ[18]                女学生 y.    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜   ■□  ブロードバンド時代のパソコン活用         T-COOL   前回、CD-Rをフロッピーディスクのように使う為の仕組み、パケッ     トライトという仕組みを紹介しました。今回は、具体的にどんな風に     使うのかやってみましょう。      WinCDRやB'sRECORDER に付属しているパケットライト専用のソフト     ウエアをあらかじめインストールしておく必要があります。 B's RECORDERですと、B'sCLIP というソフトウエアの名前がついてい     ます。インストールが完了すると、コンピュータを再起動します。再     起動するとタスクバーの右に新しいアイコンが出現するようになりま     す。このアイコンは、CD-Rのドライブを監視し、新しいCD-Rが挿入さ     れるとフォーマットを確認してパケットライトに使う為のフォーマッ     トをするかどうかを決めます。      お店から買ってきたばかりのCD-Rメディアを挿入すると、ウインド     ウが表示され、これをフォーマットするかどうか聞いて来ます。      OKボタンをクリックすると数分間ドライブにアクセスし、フォーマ     ットが完了します。この後メディアをマウントするというメッセージ     が出て、アイコンの色が変わります。      こうなるとCD-Rにファイルを書きこむことが出来ます。ためしに     Windows のエクスプローラからファイルを選んで、CD-Rが接続されて     いるドライブにドラッグアンドドロップして見ましょう。普通CD-ROM     が接続されているドライブにファイルをドラッグアンドドロップして     も「読みこみ専用だから書きこめません」というエラーが出てしまい     ますが、今回はそうなりません。本当に書きこめたのか確かめるため     にエクスプローラで、CD-Rのドライブを見てみましょう。確かにドラ     ッグアンドドロップしたファイルがそこにあります。      さて、CD-Rを取り出そうとすると、ウインドウが現れて、処理をし     なければいけないというメッセージが現れます。実はパケットライト     の仕組みでCD-Rに書きこみますと、普通のCD‐ROM で読みこむには後     処理をしなければいけません。このまま取り出せば、次回挿入したと     きに再びパケットライトの仕組みでデータを書くことが出来ます。普     通のCD-ROMで読みことができるようにするには、後処理をして取り出     すための項目にチェックを入れてOKボタンをクリックします。      このように、フロッピーディスクと同じ感覚でCD-Rを使うことがで     きるのは大変に便利ですね。      次回は、WindowsXP ではどうなっているのか見てみましょう。                                  □■   □■ インターネットに関する法問題  第13回    行政書士 N      1.名誉毀損一般      名誉は人格権の一部として保護されており、これを侵害する行為は     刑法上の「名誉毀損罪(刑法230条)」を成立させる。      また、同時に民法上でも709条の「不法行為」となり、裁判所の損     害賠償または「名誉を回復するに適当なる処分(民法723条)」の対     象となる。      しかし、表現の自由が重要な権利であるとの考え方から、この名誉     毀損行為と表現の自由との調和が問題となる。表現の自由を保護しす     ぎると、名誉の保護が薄くなり、人権の侵害に繋がる。逆に、名誉毀     損となる行為の範囲を広げすぎると、表現の自由の不当な制限にもつ     ながりかねない。      まず始めに、この表現の自由と名誉の保護との調整ルールとして重     要な刑法230条の2がある。      それによれば、名誉毀損的表現が     @公共の利害に関する事実に関して、     A専ら公益を図る目的で行われた場合には、     B摘示事実であることを証明すれば、罰せられないとされている。      さらに、犯罪報道については、「公共の利害に関する事実」とみな     し、      @の挙証責任を軽減し、また、公務員や選挙の候補者に関する事実     の報道の場合には、@のみならずAについても挙証責任を免除し、B     の挙証責任のみでよいとした。      しかし、Bついての挙証責任は不可欠であり、真実性の証明がなけ     れば処罰を免れることはできないことになり、表現の自由にとっては     相当大きな制約になっており、名誉毀損による処罰の危険を冒してま     での表現行為を控えようとする「萎縮効果」が生まれてしまうという     批判があった。そこで、最高裁判所は、夕刊和歌山時事事件(最判      昭56.4.16)において、以下のように示した。      この判決では、従来の判例を変更して「たとえ刑法230条の2第1項     にいう事実が真実であることの証明がない場合でも、行為者がその事     実を真実であると誤信し、その誤信したことについて、確実な資料、     根拠に照らして相当の理由があるときは、犯罪の故意がなく、名誉毀     損の罪は成立しないものと解するのが相当である」とした。      すなわち、人格権たる個人の名誉保護と、憲法21条の正当な言論の     保障との間の調和と均衡を理由にBの要件を緩和したことになる。      民法709条の解釈においても、同様の趣旨から、上記判決より前の     昭和41年6月23日最高裁判決において、Bの要件を緩和した解釈を採     用している。     このような考え方を憲法学上では「相当性の理論」と呼ばれている。             ■□ カラさんの[QoS]コラム 第3談  カラ・ボーン             −フィードバック−                          東京大学駒場リサーチキャンパスは、理工系(利口ケェ?←ローカ     ルランゲージ)の研究室群が立ち並ぶ科学技術の一大拠点。産業との     関連、という視点からさまざまな模索が重ねられている学府である。      先端科学技術研究センターバリアフリー部門は、その一角にある。     研究室のあるじ福島智助教授は目が見えないし、耳も聞こえない。指     文字による通訳を介して人とのコミュニケーションをとるのだ。      つい先日、私も当研究室を訪ねた際、そのようにして彼とお話しし     た。      ヘレン・ケラーもサリバン先生を通じてこのようにお話ししたのか と思うと、感無量だった。      ところで、私が当研究室を訪ねたのは、オープンキャンパスの期間     中、科学技術に関して障害者自らがゆめを語るシンポジウムが開かれ     それを聞くためであった。     タイトルは「こんな機械があったらいいな」というシンプルなもの。     といってもシンポジストは皆、宇宙開発事業団の研究員とか、医師な     どひとかどの有識者ばかり。      その彼らが「ロボコップ」風の多関節車椅子ができないものかとか     肉声が即、首掛けのディスプレーに表示される仕掛けが欲しい、また     目が見えなくてもどこに誰がいるか判る「人センサー」があったらな     といった夢物語ばかり話していたのは、じつに愉快だった。  印象的だったのは、そこにコメンテイターとして出席 された東大     先端研教授でその道のオーソリティー、広瀬 通孝氏の発言である。     現在、情報機器の分野でおくれが目立つのは、障害者にとってのイン     ターフェイスだという。要するに、ハードもソフトも各々の不具合や     注文を企業へ投げ返す仕組みや機構がないことが問題で、氏はユーザ     ーズセンターの設立を提唱していた。  PCやOS等の出来不出来をオープンなかたちで製作者にフィード     バックする……これも、いなじんと同様の活動をしているグループ同     士がネットワークを組めば出来そうな気がする。        ■□  大学つれづれ[18]                女学生 y.      私が通っている大学は、学生総数が約1万人いるので、全員の姿を     見たわけではないのですが、自分が見る限りで、電動車いすの学生さ     んが1名、手動車いすの学生さんが1名、両松葉杖の非常勤講師が1     名います。      大学内には、あちこちに段差があります。車道と歩道の境目や、校     舎の入り口など、いわゆる健常者には、なんということのない高さの     ものですが、車いす利用者にはネックになるものです。そのため、あ     ちこちに鉄板を使った大学職員お手製らしきスロープが置かれていま     す。5階建て以上の校舎にはエレベータが最初から設置されています     が、それ以下の高さの校舎にはエレベータがありません。車いす学生     が在籍している学科が使用する校舎から順に、今、エレベータ設置工     事をしている最中です。      早く、すべての校舎にエレベータが設置され、誰もが気軽に入学で     きるようになってほしいと思います。                                  ■□          。。。。。。。。。☆☆☆。。。。。。。。。                編集部からのお知らせ  ■■□■   ■□ 編集部のひとこと   □  ■   いよいよ、サッカーのW杯も後半に入り、決勝トーナメントが始まり     ましたね。日本国中がお祭り騒ぎ。サッカー一つで、見ず知らずの人     とも話が弾み、一緒に喜んだり、残念がったり。こんなことって、今     まであったのでしょうか。      当初の予想に反して、強豪と言われた国々が一次予選敗退という、     思いがけない結果となっていますが、これもまたサッカーの楽しい一     面ではないのでしょうか。「何が起きるのかわからない」      そう、明日はまた、スーパーも本屋さんも、がらがらになるのでし     ょうね。楽しみです。      こうなると、日本も韓国も是非ともベスト8に行って欲しいもので     す。                                ■□■    ■□ 情報をお寄せください  □          いなじんインターネットは、地域のみなさんからの情報を       お待ちしています。       美味しい情報、楽しい情報などお待ちしております。              情報の提供は、こちらからお願いします。        http://www.inajin.gr.jp/mailmag/form.html          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