。゜。゜。゜。゜。いなじんインターネットメールマガジン。゜。゜。゜。゜ 購読者184名 Vol.32       2002.2. 28                  http://www.inajin.gr.jp 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜   □ インターネットはどうやって伊那にくるか       やすえっち   ■ IT講習会雑感                   T-cool   □ Dr. Sの「一口医学メモ」  インフルエンザ      Dr. S ■ インターネットに関する法問題    第8回     法学徒N   □ 家庭内無線LAN              もっちゃん   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜   ■□ インターネットはどうやって伊那にくるか      やすえっち      (鬼)編集長の依頼で「インターネットのしくみを調査せよ」とい     うことなので、今回はブロードバンドインターネットはどうやって伊     那にやってくるのかというお話。      インターネットとはアメリカ国防総省が軍事用に研究開発したARPA     ネットというのがはじまりで・・・・というよくあるインターネット     の歴史と始まりのお話です。      この「軍事用」というのがインターネットのポイントでして、冷戦     華やかな頃は「都市の1つや2つが核爆弾で粉砕されても、安定して     通信できなくちゃいかんな」という研究をやっていたわけです。      そこで登場したのが伝達する情報そのものに荷札のようなものをつ     けて高速でやりとりしよう、という現在のインターネットの基本原理     でした。      この基本原理を応用すれば、インターネットは電気通信だけでなく     郵便や伝書鳩に荷札とデータをつけてやりとりすることで、どのよう     な状態でも通信を行うことができるというわけです。      さらに都市と都市の接合点には荷札をチェックして正しく配信する     郵便局みたいなものを置いています。これが前回お話した「ルータ」     になります。      この「ルータ」とメールやホームページを保存しておく「サーバ」     を備えたのが「ISP(インターネット接続業者)」というわけです。      ところが、伊那にはこのISPが長いことありませんでした。      これではインターネットに接続するごとに長野市や東京に市外電話     をかけなければならないので、ISP は伊那または伊那市周辺の市内電 話範囲に「AP(アクセスポイント)」という出張所をつくります。 出張所には電話を受ける口やルータが必要になりますから、例えば NEC の ISP である「ビッグローブ」は上の原にある NEC 長野の工場 内にAPを置いていますし、JAの子会社である長野県協同電算はJA上伊 那本所にAPを置いています。 さて、ブロードバンドであるADSLやCATVインターネットの場合は少 し状況が違います。 ADSLは電話局から数キロメートルまでしか通信ができないことと、 一般の電話交換機とは違う仕組みのため、従来の APのようにどこで も良いというわけにはいきません。 そこで電話局内に ADSL装置を NTT が用意し、それを県内専用回線 で中継して、ISP とは長野市内の2ヶ所の専用接続ポイントでまとめ て接続するという方法をとっています。これが NTTの「フレッツシス     テム」と呼ばれている仕組みです。 伊那有線の ADSLは、地区毎にある伊那有線の電話局内にADSL装置 を ISP が設置して独自に運用するという方法をとっています。 伊那ケーブルテレビジョンのCATVインターネットは、伊那ケーブル テレビ本社に伊那ケーブルテレビジョンがルータを設置して独自に運 用しています。 それぞれ似たような感じですが、フレッツは長野市に、伊那有線は 地域外の ISP が伊那市内に、伊那ケーブルテレビは伊那ケーブルテ レビが伊那市内に、それぞれブロードバンド接続のための装置を置い ているという違いがあります。 私たちにとってみればどれでもいいような話に思えますが、インタ ーネットの世界では最初にお話したようにルータがどのように設置さ れているかで、そのネットワークの使い勝手や将来的な拡張など、 ISP の方向性が決まってしまいます。 伊那まで設備を設置しなくてもブロードバンドを提供できるフレッ ツ、地元の情報を豊富にサーバに保存できる伊那有線や伊那ケーブ ル。 ISPや地域利用者にとって、もっとも効率よく使い勝手の良い仕 組みの模索が今、やっとブロードバンド時代を迎えて始まったと言え ます。                                 ■□  □■ Dr. Sの「一口医学メモ」 【インフルエンザ情報】    Dr. S インフルエンザが2月中旬から、蔓延しています。 症状は38度の高熱と、全身の違和感が主体です。 いわゆる風邪と異なり、インフルエンザには特効薬があります。 発症から48時間以内に、この薬剤を服用すれば、著効します。 肺炎などの合併症も引き起こしますから、早めに医療機関を受診し ましょう。 当院では保育園児から20才台位の若い方が、圧倒的に多く発症し ています。                           □■    □■ IT講習会雑感                 T-cool      パソコン講習会をして、1週間ほどして又そのときの生徒さんとお     会いする機会がありました。そのときにはワードプロセッサソフトを     使ってお店の広告を作ってみよう、という内容で勉強しました。      すると「さっそく自分のお店の広告を作ってみましたよ」といって     その作品を見せてくれました。      さすがに広告屋さんのようにきれいで見栄えのする広告でありませ     んが、手作りで一生懸命作ったことが伝わってくるものになっていま     した。     「初めて作られたんですか?」     「ええ、パソコンを買って初めて作りました」      一番最初に作ったもので、これだけできているなら良いじゃないで     すか、と笑って話ました。      広告とか文書とか、人それぞれに得意な人不得意な人がいますから     うまく完成するかどうかはわかりません。      でも、大切なことは勉強したら、早いうちにもう一度やってみる、     ということです。      勉強してわかったつもりでも、もう一度やってみると、「あ、ここ     がわからなかったんだ」と気が付くこともあります。      何回かやっているうちに、自分なりのやり方がわかってくることも     あります。何よりも、忘れないうちにもう一度やってみるということ     は大切なことです。      パソコンの使い方というものは、なかなか1日や2日で身に付くも     のではありません。鉛筆やそろばんと同じですから、小学校の頃と同     じように、何回も書取の練習をしたり、計算の練習をしたりした事を     思い出してみて下さい。家に帰ってから、何度も復習をした記憶があ     ると思います。      多分お忙しい中、なかなかもう一度復習するという時間がとれない     方が多いのではないかと思いますが、是非やってみて下さい。      そして、講習した講師の先生に、その成果を見せて下さい。      みなさんが頑張っている姿が、一番うれしいものですから。                                        □■   ■□ インターネットに関する法問題   第8回      法学徒N      今回は、「釣銭詐欺」についてです。      釣銭詐欺っていうのは典型的なものでは、      「買い物をした時に釣銭が多いことに気が付いたがそのまま黙って     受け取る行為」です。      これはよくあると思いますね。      買い物したら「4500円です」といわれたので5000円札を渡     したら、お店の人は10000円札だと思って5500円のお釣りを     くれた。っていうときに「ヤッター」と心の中で思いつつ平静を保っ     て家に持ち帰ってしまったってやつですね。      釣銭をもらう側には、釣銭が多かった時に「釣銭が多い」というこ     とを告知する義務があると考えます。      そうすると、これは1項詐欺が成立します。      1項詐欺っていうのは246条1項の詐欺罪のことです。      もう一度、条文を見てみましょう。        ―刑法246条―     1.人を欺いて財物を交付させた者は、10年以上の懲役に処する。     2.前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれをえ       させた者も、同項と同様とする。      じゃあ、釣銭を受け取った時には釣銭が多いってことに気が付かな     かったんだけど、歩いて帰る途中に財布に入れようと思ったら「おお     ーっ、お釣りが多い!」って気がつく場合がありますよね。      そういうときにも詐欺罪が成立しちゃうっていうのはかわいそうだ     と思いませんか?      もちろん、道徳的にはお店まで帰って「お釣りが多かったので返し     ます」っていうのが正しいことだと思いますが、法的には詐欺罪は成     立しなくて「遺失物横領罪」が成立します。      なんでか、っていうのは話しが長くなるから省きますが、そういう     ことなんです。      最後に、お釣りを多く渡したお店の人に次の日に「昨日渡した釣銭     が多かったので返してもらえませんか?」と言われた場合に、    「いいえ、多くなかったですよ」と嘘をついた場合、これはどうなるん     でしょう。          これは議論が対立しています。      ひとつは、「虚偽の弁明はすでに成立していた遺失物横領罪の違法     状態を維持するのであるので、詐欺罪は成立しない」     というものです。      もう一つは、「欺く行為によって返さなきゃいけないお金の返還を     拒んだんだから2項詐欺罪が成立する」というものです。      これは最初に行った立場の方がいい感じがしますね。                                       ■□         ■□  家庭内無線LAN            もっちゃん      最近流行りのブロードバンド対応の無線LANについて触れてみまし     ょう。      今までは、家庭内といえどもネットワークケーブルを使ってパソコ     ン同士を接続していたが無線LANを使うと、特にノートパソコンの使     い方がガラリとと変わるます。      ノートパソコンは持ち運びが出来ることが最大のメリットだったの     ですがインターネットをする、メールを見る、送ろうとするときは、     いちいちネットワークケーブル繋がなくてはいけなかった。      コタツに入ってちょいとインターネットというわけにはいかない。     その不便さを解消してくれるのが無線LANです。      ただし、無線LANはいい点ばかりとも言えない。     その一例として最大転送速度がネットワークケーブルLANほど速くは     ないこと。      現在、広く使われている無線LAN規格「IEEE802.11b」では、通信速     度は、最大11Mbps。対してネットワークケーブルLANでは最大100Mbps     の100BASE-TX」が一般的です。      一定の速度で通信できるネットワークケーブルLANに対し、無線LAN     は電波の強さ(電波の干渉や遮蔽物の有無)で通信速度が変わり、距離     によっては通信できなくなります、私の経験ですと11Mbpsでつながっ     ていても実際のダウンロードスピードは、体感で遅くなったと感じま     す。      今、市販の無線LANはルーター機能とプリンタポート付きが多くな     りました。プリンタポート付きの場合プリンターの電源が入っていれ     ば離れたところから印刷をすることが出来て非常に便利です。      無線LAN の種類には、現行のIEEE802.11b 以外にも、すでにいくつ かの規格が登場しています。値段も手ごろなのは IEEE802.11b です が、IEEE802.11a は、最大54Mbps の通信速度だそうです。利用する     無線帯域が異なり両者に互換性はないです(802.11bは2.4GHz帯、     802.11a は 5GHz帯)。 さらに「IEEE802.11g」という規格もあり、こちらも最大54Mbpsで の通信が可能です。      802.11gは802.11bと同じ2.4GHz帯の無線が使われており下位互換性     が取れるらしいが、製品はまだ登場していません。                                         ■□                                           。。。。。。。。。☆☆☆。。。。。。。。。                編集部からのお知らせ  ■■□■   ■□ 編集部のひとこと   □     ■       2月というのは短いとは理解しているつもりだったのですが、もう       今日でおしまい。でも春はもうすぐです。       3月2日には本誌執筆者のT氏も、めでたく春を迎えます。       あなたにとっての今年の春は、どういう季節になるのでしょうか。       私は・・・・・花見と酒・・・・・かな?  ■□■    ■□ 情報をお寄せください  □          いなじんインターネットは、地域のみなさんからの情報を       お待ちしています。       美味しい情報、楽しい情報などお待ちしております。              情報の提供は、こちらからお願いします。        http://www.inajin.gr.jp/mailmag/form.html              mailmag@inajin.gr.jp            =================================      発行  非営利活動法人 いなじんインターネット          長野県伊那市境1071番地 リブレビル1F            ご購読の停止及びメールアドレスの変更は、          http://www.inajin.gr.jp/mailmag/form.html        編集部へのお問い合わせ、ご意見・ご感想など          http://www.inajin.gr.jp/mailmag/form.html                          mailmag@inajin.gr.jp     このメールマガジンは、大安の日にお届けしております。    尚、大安が日曜、祝祭日と重なった場合は、お休みとさせていただきま    す。あしからず。 。゜。★。゜。☆。゜。★。゜。☆。゜。★。゜。☆。゜。★。゜。☆。゜。