。゜。゜。゜。゜。いなじんインターネットメールマガジン。゜。゜。゜。゜ Vol.240       2007.06.05 http://www.inajin.gr.jp      〜〜〜〜冷やし中華が欲しくなって来ました〜〜〜〜   たった一言で救える混雑がある!?〜県下NPO提供道路情報提供掲示板 「Road110ドットコム」  情報募集中 ==============おしながき===============  □ Linux 的日常                  T-COOL  ■ 二分の魂                    旅 人  □ 田植え                     ダン子ちゃん ==================================  □■ Linux 的日常                 T-COOL   Debianのインストールが終ったところで、インストールが終ったら  何をしましょう、と言うところを今回は解説しましょう。   Linux のインストールの最後のほうで、ユーザアカウントの設定と  いう部分があって、ユーザ名とパスワードを入力しなさい、と言う画  面があったと思います。Linux でもWindows でも同じなのですが、管  理者のアカウントと別に普通のユーザのアカウントというものを作っ  て、通常は、普通のユーザとして使って、新しいアプリケーションの  インストールの時などだけ、特別な管理者としてログインする、と言  うことが推奨されています。そうした方が、そのコンピュータを危険  にさらすということが少なくなるわけです。Linux の場合管理者のア  カウントというのは伝統的にrootという名前になっています。アプリ  ケーションのインストールのときだけrootでログインして、その他の  ときは新しく作ったユーザアカウントでログインしましょう。   さて、「標準システム」のみでインストールしたDebianはログイン  しても綺麗なウインドウが見られるわけではありません。英数の文字  だけの画面が現れるだけです。この状態をコンソール画面などと呼ん  でいます。私たちは、コンピュータにキーボードから命令を入力して  やらなければなりません。しかし、このコンソール画面で、文字を入  力してコンピュータを扱うというのは、説明する側から言うと、文書  だけで解説できるので、実は非常に楽なのです。この命令文を、全部  間違いなく入力すれば、コンピュータは動くよ、という事ですから、  楽なんですよ。しばらくはキーボードとのにらめっこになるかもしれ  ませんが、頑張って見ましょう。   最後に、Linux のシステムの電気を止めるときはどうするかを説明  しておかなければなりません。Windows と同じように電気を止めると  きにはそれなりの作法があります。コンソール画面から電気を止める  ときのおまじないをしなければなりません。  shutdown -h now  この命令をキーボードから入力してエンターキーを叩くとLinux は電  気を止めるために様々な準備をします。コンソールの画面表示が終っ  て、電気を止めても良いよというメッセージが表示されたら電源スイ  ッチを押して電気を止めましょう。これで、Linux の電気の入り切り  が出来るようになりました。             ■□  □■  二分の魂                  旅 人   村八分という言葉の、真の意味をつい最近まで知らなかった気がし  た。父と伯母が近所の人間についての兄弟話をしていたのである。  過疎化が進む以前から既に十軒足らずだった山奥のこんな小さな集落  にも、諍いもあれば様様な人間性が蠢いているので、それらを客観的  に見れば非常に面白い。   例えば、中でも「非常に偏屈」で通った親父が道路下に住んでいた。  常識人の伯父(伯母の夫)が、さる書類にハンコをくれ、と言っても  絶対にくれない。何故かガンとして聞き入れない。それは単に「それ  ぞれの領地の境界線を記した」だけの書類で、損得は関係無いのに、  である。理由も言わず何度通っても印鑑を押さない為に、とうとう伯  父は堪忍袋の緒がキレて「思い切りその親父をどやしつけて」来た時  もあったらしい。   伯父は「もうアイツの言うことなど、どんな事があっても聞く耳を  持つな!」と伯母に厳命したらしい。そういう、イマドキの事件の怪  しさに通じた人間も居たのである。所謂「村八分」というやつ=「火  事」と「葬式」以外は知らんぞ、というルールである。   やがてその親父が死ぬと、息子は遠くの都会へ行ったきり、村民の  葬式に声を掛けても「仕事が忙しくて行けない」と言う人非人ぶり。  「そんな事があるかいな」と父や伯母は呆れた。   そして最近そやつはどうやらお墓を新しくするらしいという噂が。  何故かと言うと伯母の家の領地内にある木を切らせて欲しい、と言っ  て来たのだそうだ。そこでまた伯母や父は呆れた。「あれだけ頼んで  も捺印しなかった癖に」と。伯父は生前、その息子が近くの村へ葬式  に来た折にも、書類を持って駆けつけたのだが、そやつは首を縦には  振らず、また知らん顔で都会へと戻って行ったのである・・。   そしたら今度はその書類に押印するから、と言って来たらしい。そ  やつもこんな場所に墓を新しくしてもどうすんの、どうせ放ったらか  しで、墓参りにも来やしねえ癖によ、と内心で呟く。自分の居る都会  に建てたらどうなのだ。親父も偏屈だったが、息子もやっぱり同じく  非常識である。   村の歴史を刻んで、その樹はもう遠くから一目で判るほど相当に大  きくこんもりとした森化している。伯母は切らせるかどうか悩みが増  えた。   どうして日本人にはこんな情けないヤツが増えたのであろうか。残  りの二分、つまり「義理」と「人情」が恐ろしく欠けて来つつある現  実が怖い。戦後教育のツケが回って来たのだ。総理〜私は教育基本法  改正、賛成ですよぉ〜。先日も親学などという言葉が出て来て、政府  が家庭にまで関与するな、という意見に対して新聞に「それなら問お  う、今やサービスエリアに家庭ゴミを平気で持ち込み、給食費を払わ  なくて平気な親に、まともな道徳教育が出来るのか、と」という意見  があって私は心から同感だと思った。   モラルや公共の道徳心というものはいったいどうやって育てるので  あろうか。やはり周囲の、それから第一に「自身の」学び方であろう。  これは(モラル最低の)中国の諺とは思えないが、同じ鉄を打つにも  元来その鉄が良い鉄で無ければ鋼となって差が出るのは必至だ。もっ  と地域関係も一人一人がよくよく考えねば・・などと言っても少子化  で考える人数そのものが減っては居るのだが。ああ話が逸れてしまっ  た。閑話休題。   一見強面で、厳しかったけれど・・実直で誠実で人からの信望篤か  った伯父の威厳ある顔を思い出す。これを聞いたら、今ごろ草葉の陰  で彼は再び憤怒に燃えて居ることだろう。             ■□  □■  田植え                   ダン子ちゃん   濃淡の新緑に囲まれた山々を背に、植えたばかりの稲がそよそよと  初夏の風にそよぐ田園風景は、目にも涼しげな日本の原風景である。  早苗さんという女性の多くは、恐らくはこんな美しい季節に生まれた  のであろう。   などと書くと聞こえは良いが、実際「山奥の棚田」を守るのは並大  抵の苦労では無い。秋に刈り取ったきりの田んぼは、周囲は草ぼうぼ  う、そして田は蓮華畑と化している。まず石垣(方言で“幅”・及び  そこに生えた草を“幅草”などと言う)は田植え後では手入れが難し  いため石と石の間まで丁寧に摘み取らねばならぬ。   その後、一面に生えたれんげを草刈機で払い、それを全部細かく切  って田全体に均等になるように撒き、父が土壌改良剤やら栄養剤も撒  き、それから耕し始める。耕耘が一旦終了したら水を入れて代を掻く  のだ。代を掻いても直ぐには植えられない。落ち着くまで一両日待た  ねばならぬのだ。かように田植えとは大変な作業なのであるという事  を、近年になって手伝う度に実感する。   ここで新兵器の登場。父はこの春新しい農機具を購入した。「草を  裁断する機械」と「座って運転出来る耕耘機」である。今までは父や  母が草を全て集めて押し切り(字の如く押して切る刃)という昔なが  らの単純な裁断機にかけ、手作業でばら撒きやら何やら全部していた  のだが、母亡き後もはや一人では難しくなった。それに人よりも丁寧  に代を掻く父には、耕耘機の運転が辛くなって来たのだった。   実際はお米を何年分か買った方が遥かに安いと思うのだが、田んぼ  は父の生きがいだと言うので、老いた身で手伝いをせねばならぬ伯母  もとうとう購入を反対し切れなかったらしい(苦笑)。伯父も居ない  今、棚田の中でも少しでも広い彼女の家の田んぼを使わせてもらい、  双方の家の分を収穫する為、伯母も申し訳ないと言って手伝わざるを  得ないのである。先日も首が痛いなんて言い出して焦った。無理して  欲しくは無いけれど、高齢の伯母に頼らざるを得ない現実が切ない。     しかしこの道六十年、齢八十の伯母は侮れない(笑)。その仕事の  速さといったら舌を巻く。小さい頃を除けば、つい最近までろくろく  農作業の手伝いもしなかったド素人の私とは比べ物にならずついて行  くのが大変(笑)。機械化したと言っても単に刈った草を裁断する機  械なだけで、一面のれんげを刈り取ってはくれないのだが「押し切り」  よりはまあ遥かにマシである。あとは手で撒く。   地道な作業の連続の結果で、静かな山奥の荒れ果てた耕作地が再び  “田んぼ”へと蘇る。ともあれ、父は新しい機械にご満悦である。今  度は代掻きの度に足が酷く汚れる事も無い。ただ難を言えばうちの田  が狭くて機械が可哀相なくらいだ。   おまけにこれらの田は母の居るお墓が直ぐそばで見下ろしている場  所。夏の間4時に起きては田の水を見回る父は、毎日お墓参りしてい  るようなものだ。草を刈る我々の近くでカッコーが鳴いている。季節  外れの鶯もケキョと呟く。春蝉が高い木々の上に木霊して通り過ぎる。  梅花空木(卯の花)ももう散り染める。   本当は五月一杯の予定だったが・・予定は遅れている。毎日地道す  ぎて嫌気が差したりするが・・コツコツとやって居ればいつかは終わ  るであろう。週末なので普段会社勤めの弟も加勢に来てくれたし。  さあ、いったい私はいつオットの元に帰れるのであろうかっっ(笑)。  田植えが終われば梅雨、そして本格的に初夏がやって来る。             ■□  ■■□■  ■□ □    編集部のひとこと      はい、編集長は未だに帰ってきません。先日日曜日、どん    な具合かちょっと見てまいりました。。。。いやいやまだま    だ終りそうにありません。私も田植えの下準備を手伝いまし    たが、なかなか、大変でございます。     しかも、6月になって暑くなってくると、周りで鶯なんぞ    が「ほ〜〜ほけきょ!」なんて鳴くと、なんと言うか、鬱陶    しいばかりになってしまいますね。春先なら、これはいい鳴    き声なんて思うのですが、夏がやって来る頃の鶯は、もう、    うるさいばかりとなってしまいます。     なんて思って、こちらに帰ってきたら、朝は、カッコウが    鳴いていますね。高原の朝がきたぞ、といかにも涼しげに鳴    きます。やっぱり初夏は、カッコウのほうが良いですな。      次回は来週、6月11日(月)です、お楽しみにっ       皆様の情報が頼り。原稿お待ちしております。                       綾小路小薔薇(代理)  ■  ■□■  ■□ 情報をお寄せください  □       いなじんインターネットは、地域のみなさんからの情報を       お待ちしています。       美味しい情報、楽しい情報などお待ちしております。              情報の提供は、こちらからお願いします。        http://www.inajin.gr.jp/mailmag/form.html              mailmag@inajin.gr.jp =================================      発行  特定非営利活動法人 いなじんインターネット          〒396−0011伊那市伊那部4726−2春日医院内        ご購読の停止及びメールアドレスの変更は、          http://www.inajin.gr.jp/mailmag/form.html        編集部へのお問い合わせ、ご意見・ご感想など          http://www.inajin.gr.jp/mailmag/form.html             mailmag@inajin.gr.jp    このメールマガジンは、大安の日にお届けしております。  尚、大安が土曜日曜、祝祭日と重なった場合、非常事態が起こった場合等  は、お休みとさせていただきます。あしからず。  。゜。★。゜。☆。゜。★。゜。☆。゜。★。゜。☆。゜。★。゜。☆