。゜。゜。゜。゜。いなじんインターネットメールマガジン。゜。゜。゜。゜ Vol.213       2006.09.25 http://www.inajin.gr.jp   〜〜〜〜      そろそろ稲刈りの季節ですね    〜〜〜〜   たった一言で救える混雑がある!?〜県下NPO提供道路情報提供掲示板 「Road110ドットコム」  情報募集中 ==============おしながき===============  ■ 定額インターネットは本当に限界なのか      T-COOL  □ 黒いリボン                   ELLE ==================================  □■ 定額インターネットは本当に限界なのか      T-COOL   前回、将来はインターネットの利用者のうち、利用量の多いユーザは、  値上げや追加料金が必要になる、と言う報告がされたことを話しました。  そもそもインターネットの料金というのはどのように決まるのでしょう  か?     インターネットに接続するためには、利用者と通信会社の間に接続機器  を用意しなければいけません。ADSLモデムとか、光ファイバーの引き込み  端子とかですね。さらに通信会社の側でインターネットとの接続をするた  めのルータとかスイッチとか呼ばれている機器を用意しなければいけませ  ん。   これらの機材を最初に購入しなければいけませんから、通信会社の負担  はたいへんなものになります。しかし、利用者から月々これだけもらって  いけば、最初に購入したお金を償還することが出来るという綿密な計算を  行ってから、利用料金を決定するのが普通です。決して「このくらいもら  って置け。エイヤッ!」と料金を決めたわけではないはずです。ですから  最初の機器の借金が負担になっているわけでは無さそうです。   そうは言っても、通信の量が膨大になってくれば機器の能力が対応でき  ないようになってくるのも納得できます。しかし現実には、サービスメニ  ューの中に、映画を鑑賞し放題とか、いかにも通信量が増えるであろう、  IP電話とか、そんなサービスがあるというのが不思議です。通信量が増え  るものを何とかしたいのなら、まずそれらのサービスをやめたら?と思っ  てしまったりします。   これは単純に、機器が対応出来なくなって更新しなければいけないから  、お金を頂戴します、という問題では無さそうな気がします。             ■□  □■ 週末のイベント情報   癌という悪い病気にとりつかれた母は、初秋の夕べ、七十三歳の命を閉  じた。   転移した腰骨の痛みに耐え切れずに七月末に入院してからたったの四十  日。あっという間の出来事だった。検診嫌いで、発見時にはもう手遅れだ  ったのだ。   でも、鎮痛薬が切れるとその激痛に身を悶えて苦しみ抜いての最期だっ  たから、母自身は必死に生きようとしていたのかも知れないが、あれ以上  は見ている方も辛く切ないばかり。   苦労ばっかりして来て、挙句の果てに人生の終わりでまたこんなに痛い  思いをするなんて、何て事だろう。でもやがて苦しい呼吸を止めた母を見  て、ああ・・こういう人が天国という場所へと行けるのだな・・と感じた   とにかく誰にも内緒にしておきたかった母は、入院した事も皆に口止め  をし、一ヶ月間というもの親兄弟以外、親戚すらも見舞いに行けないほど  だった。知らせを聞いて慌てて飛んで来たという親戚や同級生が大勢居た  位だったから、見舞いすらも嫌がっていた彼女の、苦しみに喘ぐ切なげで  可哀相過ぎる姿を、近所の無責任で噂好きのヤツラだけには見せずに済ん  だ事だけは幸いかも知れない。翌日の朝刊が休みでお悔やみ欄掲載が遅れ  たのも、隠し通したかった彼女のなせる業だったのかも・・なんて皆で言  い合った。   父の車に遺骸を乗せて帰る。母よ、これではまるで二時間ドラマの犯人  のよう。   顎が開くからと、おたふく風邪の子供の様に頭をタオルで縛って固定し  帰宅した母は、でもあんなに苦しんだ人とは到底思えぬ安らかな寝顔で、  今にも起きて来そう。   朝には口をうっすら開けていて、ニッと笑った人の様で、楽しげになっ  ていて安心した。「一番良い顔になるんだよ」と母の姪である叔母ちゃん  が言った。   翌日はもう納棺。和尚が皆でティッシュで顔を拭きながら一言お別れを  などと言うから大勢に拭かれて顔の化粧がすっかりハゲて哀れになってし  まったじゃないか。   慌しく家を出るのに遺影をつい小脇に抱えてしまったら、いとこからオ  イオイそれでは、とツッコミが入る。俯いて村の衆の前を通る。   母の棺を乗せた車は、ゆっくりとした最低のスピードで家から遠ざかっ  て行く。   慣れ親しんだ故郷の山や川と、こうしてお別れするんだね。   左様なら・・さようなら、一つ一つの思い出よ。   もう母が居ない。黒いリボンの遺影を抱いた私の頬から涙が止めど無く  流れた。   人生の覚悟というものが足りない私は、イザとなったらひどく取り乱す  であろうと想像していた。しかし意外にも冷静でいられた。   今はまだ実感が湧かないのかも知れぬ・・でもあんなに苦しんだのだ。  やっと楽になったね、もう痛く無いねぇ母さん・・と思うと少し安堵出来  る。   幾ら悲しんでも、親が自分よりも先に逝ってしまうのは自然の摂理とい  うものだ。致し方あるまい。それに彼岸近くに逝く人は寿命だと昔から言  うそうだし。   家族なんだもの、諦めなんて永久に付く訳が無い。   あの時ああしておけば・・と悔やまれる事はたくさん有るけれど、そう  思ってこの絶対的喪失感と深い悲しみにも、徐々に慣れて行くとしよう。   何処からともなく金木犀の優しい香りが悲しい。山はまだ色付かないが  秋もだんだん深くなる。  おわりに   かねてより入院中だった母が他界しました。葬儀はもう既に終えました  が、実家での雑事などもあり私はまだ当分山梨に居ます。日頃お世話にな  っている方々にひとまずご報告方々ご挨拶をさせて頂きます。色々とご心  配頂き、どうも有難うございました。            ■□  ■■□■  ■□ □    編集部のひとこと      群馬県高崎市へ行ってきました。     長野県の直ぐお隣の町ですが、伊那から行くとなると     長野市まで電車で2時間、そこから新幹線で40分程度。     ダルマで有名なこの町は関東と東北、上信越をつなぐ交通     の玄関口としても知られています。     つまり、高崎市は関東圏。     高崎市からは湘南新宿ライン直通電車で2時間で新宿。     新宿と伊那はバスで3時間。     この微妙な距離と時間の三角関係に、地理と文化の違いを     感じることができたような今日この頃です。          次回は来週、10月13日の金曜日です。       皆様の情報が頼り。秋のおいしい情報など原稿お待ち      しております。投稿は下のURLから!                          やすえっち  ■  ■□■  ■□ 情報をお寄せください  □       いなじんインターネットは、地域のみなさんからの情報を       お待ちしています。       美味しい情報、楽しい情報などお待ちしております。              情報の提供は、こちらからお願いします。        http://www.inajin.gr.jp/mailmag/form.html              mailmag@inajin.gr.jp =================================      発行  特定非営利活動法人 いなじんインターネット          〒396−0011伊那市伊那部4726−2春日医院内        ご購読の停止及びメールアドレスの変更は、          http://www.inajin.gr.jp/mailmag/form.html        編集部へのお問い合わせ、ご意見・ご感想など          http://www.inajin.gr.jp/mailmag/form.html             mailmag@inajin.gr.jp    このメールマガジンは、大安の日にお届けしております。  尚、大安が土曜日曜、祝祭日と重なった場合、非常事態が起こった場合等は、  お休みとさせていただきます。あしからず。  。゜。★。゜。☆。゜。★。゜。☆。゜。★。゜。☆。゜。★。゜。☆