。゜。゜。゜。゜。いなじんインターネットメールマガジン。゜。゜。゜。゜ Vol.149       2005.03.09 http://www.inajin.gr.jp     〜〜〜〜 なにやら、急に暖かくなりましたね! 〜〜〜〜 たった一言で救える混雑がある!?〜県下NPO提供道路情報提供掲示板 「Road110ドットコム」  情報募集中 ==============おしながき===============  □ ブロードバンド家電はいかが        やすえっち  ■ 「地球半周紀行 その1」         MASSACO  □ 遠い場所への旅立ち            小薔薇 ==================================   □■  ブロードバンド家電はいかが やすえっち  伊那でも様々なブロードバンドが利用できるようになりました。先日某  大型電気店で初老の男性が「IP電話にしたいんだけど」と電話コーナ  ーで店員に相談しているのが聞こえました。そんな時代になったのです  ねと感慨しきりです。   さて、IP電話の他にブロードバンドをどう活用している?と聞かれ  ると「ホームページ検索」「電子メール」くらいにしか使っていないと  いう答えをする人は少なくないようです。せっかく5年も前なら1ヶ月  数十万もかかっていた高速回線を自宅に持ってきても、その活用は?と  いうと消費者もメーカーもまだまだ答えがだせていないのが現状なので  す。  現実的なアプローチとしては何回か取り上げた「自宅サーバ」がブロー  ドバンドの活用方法としては楽しめます。最近では静音低電圧のPCやNAS  を使って、ファイルサーバやプリンタサーバとして利用したり、マイド  メインを取得してWWWサーバや電子メールサーバとして利用している人も  いるようです。特に電子メールはIMAPを使えるようになると自宅でも外  出先でも同じメールフォルダを共有して使えるので便利です。   しかしこれらはセキュリティの保護も充分に考えなければならなかっ  たり、若干ながら技術を要しますので誰もが簡単にというわけにはいき  ません。   そこでこれからのトピックは「デジタル家電のブロードバンド対応」  ということになるのではないかと考えています。過去にもインターネッ  トテレビやテレビ電話といった直感的に誰もが考えそうな製品は出てき  ては消えていますが、これからの製品はインターネットやブロードバン  ドを意識させずに利用できる製品になるでしょう。  この分野では実はソニーがなかなかいい製品を既に出してきているので  すが、早すぎたのか大ヒットには至っていません。それどころかその独  自性のためにトップ交代という事態にまでなっています。さらにテレビ  とインターネットの融合を提唱しているライブドアとフジテレビの対決  など新しい時代への一波乱ともいえる状況がまさに今となっています。   今年の後半には「ブロードバンド家電はいかが」と自信を持ってこの  メルマガにかけるような期待が持てる展開ではないかと私は思っていま  す。             ■□   □■  「地球半周紀行 その1」       MASSACO   日本から見ると地球の反対側、ブラジルへ1ヶ月間行ってきた。  このところ、温暖化の行き過ぎで世界各地異常気象がみられ、本当は真  夏のはずの南半球のこの国ですら、一時長雨の寒さで長袖をきて歩く始  末だった。   今回友人宅を転々としていわゆるホームステイ生活を送ってみた。  現地人と衣食住をともにすると、本来の彼らの姿がよく見えてくる。  なんとも、のんびりした国民性が、まじめで几帳面な日本から出てきた  自分には最初どうにも我慢ならなかった。  背中がむずむずするような。そんなイライラ感。  ただそれも最初の数日だけだったが。   この国には、時間と距離がない。実際あるのだが、意識されていない。  乗り物で移動しても、いつ着くのか正確な時刻など誰も意識しないのだ。  そして、かならずといっていいほど、遅れる。  人を待たせたから悪いという感覚もあまりない。みんな遅れるからだ。  だから誰も困らないことになっている。  そして、不思議なことに、この国のことばに「困る」という単語がない。  腕時計を持っていかなかったことを後悔した。  日本では家の中、店の中、町の中など壁に必ずあるもの、時計。  これが探すのに苦労した。しょうがなく友人の腕時計をのぞく。  時計というものがあまり必要とされていないのがよくわかった。  きっと、家の新築祝いとかに時計を贈る人もあまりいないのだろうな。  そう思うと、日本の忙しく分刻みの生活がばかばかしく思えてきた。  (つづく)                                  ■□   □■  遠い場所への旅立ち            小薔薇   父の長姉である伯母の葬儀に際して、湯灌(ゆかん)という儀式に立  ち会う事となった。ご存知だろうか。辞書では『仏葬で、死体を棺にお  さめる前に、湯でふき清めること。湯洗。』となっている。  余談だが、江戸時代の有名な八百屋お七の話に{湯灌場買い(ゆかんばが  い)}という言葉が出て来た。これは湯灌場をまわって死者の衣服や葬式  に使った物を買って歩く、一種の屑屋(くずや)で、火事場泥棒して儲  けたいが為にお七に火事をたきつけた悪党の商いである。余談終わり。  さて、通夜の晩に親族皆でこれを拝見するのだそうだ。遺体には親族が  まず用意してあった「逆さ水」(←解らない人は誰かに聞いて下さい)  をかけて始まる。   四十数年生きて来てこれは初めての体験でチョット驚いた。手前には  ボート、奥には布団が敷いてある。  人の身体に丁度のサイズの浅いボート状の乗り物?の中に、伯母は水が  通るようアミ状の担架に乗せられ、水はというと取り付けたホースで外  に流れ出す様式になっていた。  まだ二十代と思しき女の子が伯母の身体を隅々まで丁寧に洗う。大きな  タオルで全身を隠してあるのであからさまには見えない様になっちゃい  るが、もし生きて居たらかなり恥ずかしいかも知れん。イヤ私なら全然  平気だけど。全部見せても構わんわ〜と言ったら見る側が断ると言われ  てしまった(笑)。  三十代かなと思しき男性も髪を丁寧にシャンプーしドライヤーまでかけ  ていた。   仕事が終わると濡れたタオルの上から上手に乾いたタオルに交換し、  その「お舟」もトットとサッサと片付けて、向こう側にあらかじめ広げ  て敷いてある白の薄絹の着物に着替えて『旅支度』をする。  アゴがどうしても下がって来て口が開いてしまうため、喉元に綿をクル  クルと巻いて詰めたりして。   『お母さんは私を置いて行った・・』などと末っ子の従妹が号泣する  ので、皆かなりつられてもらい泣きしてしまったけれど、別の伯母は呆  れてこう言った。「当たり前じゃないか、一緒に連れて行ったら困るだ  ろうが・・」そりゃそうである。だって天寿と言うに相応しき年齢なの  だから。   日本人の丁寧な送り方なんだな〜と感心する。だって世界にゃ様々な  葬儀があるからね。何も、インド流に、ガンジス川のたもとで、無造作  に焼いたってイイわけさ。はたまたヒマラヤ奥地のゾロアスター(拝火)  教の様に、背負子で山の上に運んで貰い、鳥たち(主にコンドル)が食  べやすい様に適当にかち割ってばら撒いて置いて来てくれたって(わた  しなら)一向に構わない、と思うのね。オヤヂは畑に捨ててくれ、なん  てふざけてたけど、お父さんそういう場合は死体遺棄でお縄ですよこの  国じゃ。   いとこに促され、私はジイとバアの時でさえそんなに触ってない顔に  沢山触ってしまった。。氷の様に冷たい、っていうけど本当だねーなん  て言いつつ。  遠い場所から詰め掛けた親族は、通夜と葬儀の間に帰れないので従兄の  家に皆で二泊もし、大勢なので狭い場所にゴロゴロと雑魚寝。  その所為かどうか左足が痛む私。以前にも同様の痛みはあったけど、今  回はまさか伯母の呪いじゃ・・・うっひょお〜〜南無阿弥陀佛。  NYのお兄ちゃんと沖縄のお姉ちゃん(別のいとこ達)からの弔電が読  まれ無な〜と訝っていたら、なんと午後届いてたんだって。そうだよね、  普通は午前中に荼毘に付されて葬儀が午後、ってのが多いからそう思っ  たんだって。でも考えてみると先に一般の方々にも皆お別れを告げてか  ら、火葬ってのが本来なのかなあ〜なんて考えちゃった。   因みに、この儀式を見せる(親族立会いをさせる)かどうかはオプシ  ョンらしく、風呂好きだったのでと従兄は言ったが、葬儀から実家へ戻  ると他の伯母全員が「あたしゃ〜ヤダからね、勘弁しておくれ」とのこ  と。ワカリマシタ。                                 ■□                                    。。。。。。。。。☆☆☆。。。。。。。。。              編集部からのお知らせ  ■■□■  ■□ □    編集部のひとこと     急に、ホントに急に暖かくなりましたね(*^-^*)。    お雛さまに降った雪も雨になってすっかり流れてしまいました。    三日に逝った伯母はあとひと月、月末まで生きててくれたら卆寿の    大台に乗ったのに・・・病床についていたから覚悟は出来ていただ    ろうけど、離れていてあまり会えなかった父達はやっぱりとても悲    しそう。そうよね、指が十本あるからって一本でも切れたら痛いの    は当然だものね。人ひとりその場所から消える。年月の流れに抗え    ないのは致し方の無いことなのに、このどうしようもなくやりきれ    ない喪失感。皆さまにもそんな思い出、ありますか。原稿下さいね。    春先は三寒四温ですから、また寒の戻りがあるという話ですが今年    もひょっとしたら灯油を余らせちゃうのかな〜。    葬式で久々に会った従妹に高遠の桜を見たいから前線情報をくれ、    と言われてTV画面が気になる今日この頃であります。    日中は暖かそうでも朝夕は気が抜けません。まだまだ寒いですが皆    様お風邪など召しませぬ様、御身体ご自愛ください。    それから万年不足で困っている零細編集部に暖かい愛の手(原稿)    お寄せ下さいますように・・・。      次回は3月25日(金)です、お楽しみにっ      皆様の情報が頼り。原稿お待ちしております。     綾小路小薔薇  ■            ■□■    ■□ 情報をお寄せください  □          いなじんインターネットは、地域のみなさんからの情報を       お待ちしています。       美味しい情報、楽しい情報などお待ちしております。              情報の提供は、こちらからお願いします。        http://www.inajin.gr.jp/mailmag/form.html              mailmag@inajin.gr.jp            =================================      発行  非営利活動法人 いなじんインターネット          〒396−0011伊那市伊那部4726−2春日医院内             ご購読の停止及びメールアドレスの変更は、          http://www.inajin.gr.jp/mailmag/form.html        編集部へのお問い合わせ、ご意見・ご感想など    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